17.7cm×22.9cm×4mm。横長の薄いペーパブック。名作です。
日本語版は小学校1年生の国語の教科書、
英語版は中学校2年生の英語の教科書で、出会います。
可愛がってるペットが死んでしまうお話ですが、
単に命の大切さを訴える本、ではありません。
先立たれた悲しみから立ち上がること、
死別から学んだこと、
これからの自分の生き方や心構えなどを教えられます。
何度読んでも、じ〜んと、うるうるきてしまいます!!
絵も、本文も、とても優しく易しいのですが、
実は、英語の文章はとても洗練されていて、
表現や文法など、解説したい箇所が盛り沢山です!
教科書に採用されるだけのことはありますね〜
日常に直結したお話なので、
ここでは、
日常英会話でよく使うフレーズをご紹介します。
the best 〇〇 in the whole world
「世界で一番の〇〇」
最上級の表現は、日本語だと大げさな感じがしますが、
英会話の中では「とてもすごい」を表す際によく使います。
He 〇〇 much faster than I did.
「自分なんかよりとっても早く〇〇した」
比較級の 〜er は、muchで強調します。
The years passed quickly,
「年が経つのは早くて」
日本語でもそう言いますね。
〇〇er and 〇〇er
「ぐんぐん」「どんどん」
同じ形容詞の比較級をandで2回続けると、
より一層感が出る表現になります。
I was getting worried!
「心配になってったんだ!」
どんどん心配になっていった様子が分かります。
どんだけ心配したと思ってるのよ!なーんて親子の会話、
たまにありませんか?
We took 〇〇 to △△.
「〇〇を△△に連れて行った」
take(人)to(場所)ですね。
there wasn't much he could do.
「彼ができる事は全然無かった」
there are 〜「〜がある」を否定してmuchで強調してます。
It soon beccame 〇〇 to 〜
「〜はすぐ〇〇になった」
学校の文法では「It to 構文」なんて言いますが。
Itで先に言いたい結果を言っちゃってから、
後から主語を補う表現は、本当によく出てきます。
It helped to remember that 〜
「〜を思い出して救われた」
この絵本の真髄となる部分にも使われています!
She had to 〇〇
「〇〇しないといけなかった」
have to 〜「〜しなければならない」
I had told her every night, “〜”.
「毎晩『〜』と言ってた」
過去の継続を表す完了形です。
苦手意識の強い人が多い完了形ですが、
日常会話ではさらりとよく使います。
He offered me 〇〇.
「彼は僕に〇〇をすすめてくれた」
offer=「提案する」と覚えていると堅苦しい感じがしますが、
「コレあげるよ」「コレどうだい」位のレベル感で日常出てきます。
He needed it more than I did.
「彼の方が僕より全然必要でした」
much - more - most の比較級ですね。
ず〜っと過去形の文章で語られていますが、
絵本の最後のページだけ、未来形!!
ぱあ〜っと最後一気に明るい光が差し込む感覚になります!
I'll tell it every night: “I'll always love you. ”
悲しい死に直面しても前に向かって歩んでいく方法を、
教えてくれる名作でした。